変数のマッピング

変数に対して、次に示す3通りのマッピングを設定できます。

  • 入力項目から変数へのマッピング

  • 変数から変数へのマッピング

  • 変数から出力項目へのマッピング

変数を登録できる数の上限値は、1000です。

また、変数には、出力ファイルの出力項目と同様に、以下の表に示す内容を格納できます。

表3.4 変数に格納できる内容

内容

備考

文字列結合

開始位置、出力サイズ、関数も使用できる。

固定文字列

固定文字列16進指定が使用できる(制御文字を含む)。

動的文字列

16進指定は使用できない。

日付

時間

数値演算

日付演算

共通コンポーネント

ユーザ出口プログラム

文字タイプのみ使用できる。

次に、データ加工情報設定画面で変数を設定する際のポイントを説明します。

(1) 入力項目から変数へのマッピング

入力レコードの値を変数に格納します。このマッピングは変数代入設定画面で設定します。変数アイコンを条件にドロップすると変数代入アイコンが表示され、変数代入アイコンをダブルクリックすると変数代入設定画面が表示されます。

(2) 変数から変数へのマッピング

変数に保持されている値を、別の変数に格納します。このマッピングは変数代入設定画面で設定します。変数アイコンを条件にドロップすると変数代入アイコンが表示され、変数代入アイコンをダブルクリックすると変数代入設定画面が表示されます。

マッピングと処理順序との対応規則

変数から変数へマッピングする場合は、変数へ値を格納する処理順序を考慮する必要があります。データ加工処理では、変数代入設定画面のマッピングツリーの変数アイコンの配置に従って処理されます。したがって、マッピングツリーで、上の位置に配置された変数アイコンから順に、変数に値が格納されていきます。

変数から変数へのマッピング例(データ加工情報設定画面-変数代入設定画面の設定例)を次に示します。

画面3.14 変数から変数へのマッピング例

この例では、データ加工処理を実行すると、次の順序で値が格納されていきます。

(1) 入力項目「IN_ITEM」の値が、「変数B」に格納される。

(2) 「変数B」の値((1)で格納された値)が「変数A」に格納される。

 

同一変数を使用する処理

変数は、単独での使用もできます。

同一変数を使用するマッピングの例(データ加工情報設定画面-変数代入設定画面の設定例)を次に示します。

画面3.15 同一変数を使用するマッピング例

この例では「変数A」をカウンターとして利用しています。データ加工処理を実行すると、入力レコードを読み込む都度、「変数A」の値に「1」が加算されます。

(3) 変数から出力項目へのマッピング

変数に保持されている値を、出力ファイルの出力項目へ出力します。このマッピングは、条件から出力ファイルを関係線で結んで設定します。