マルチスレッドでの実行
データ加工の処理を、マルチスレッドで実行できます。マルチスレッドで実行すると、データ加工に必要なシステムリソースをより効率的に使用できるため、シングルスレッドでの実行に比べ、データ加工を高速に実行できます。
マルチスレッドでデータ加工を実行するときは、システム動作環境設定のオプションタブに指定します。また、データ加工情報設定画面のオプションで、データ加工情報ごとにマルチスレッドで実行するかどうかを指定することもできます。
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データ加工のステップ実行では、常にシングルスレッドでデータ加工が実行されます。
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データ加工のテスト実行では、常にシングルスレッドでデータ加工が実行されます。
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入出力ファイルとの入出力方法や、DBとの通信方法、データ加工の設定によっては、必ずしも高速化されないことがあります。
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データ加工をマルチスレッドで実行すると、下記が増加します。
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メモリの使用量
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CPUの資源(特にマルチCPUの資源)の使用量
DataMagic以外のシステム(データベースなど)を同一サーバで並列動作をさせる場合、システムの性能が低下することがあります。マルチスレッドでの動作を設定するときは、システム全体の性能を確認してから使用することをお勧めします。
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マルチスレッドの設定は、次に示す優先度で有効になります。優先度が高い設定が実行された場合は、優先度が低い設定は無視されます。
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utledコマンド(-thread)
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データ加工情報設定画面のオプション
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システム動作環境設定のチューニング、システム動作環境設定ファイル(huledenv.conf)の「マルチスレッドでの実行(ed_use_thread)」
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シングルコアのCPUの場合、テキスト形式のデータ加工をマルチスレッドで実行すると、逆にスループットが低下する場合があります。