暗号なし版(No Encryption)製品
DataMagic ManagerからDataMagic Serverへ接続する場合、通常はSSL でデータが暗号化されます。しかし、海外拠点との間で発生するデータ変換処理に柔軟に対応できるように、DataMagic Server、DataMagic Manager、DataMagic Desktopでは、暗号なし版(No Encryption)を提供しています。暗号なし版を使用すると、DataMagic ManagerとDataMagic Serverの間で、暗号化しないで通信できます。
暗号なし版と通信するために、DataMagic Managerの管理ホスト情報画面で、暗号化を有効とするか無効とするかを切り替えられます。接続先のホスト単位に設定できるため、システム内で暗号なし版と暗号あり版を混在させて、通信の組み合わせでアクセス制御もできます。
DataMagic Desktopはスタンドアロンで動作するため、通常版と暗号なし版のどちらを導入しても通信には関係ありません。
暗号なし版と暗号あり版が混在したシステム構成での接続可否を次の図に示します。

図6.7 暗号なし版と暗号あり版の混在時の接続可否
接続元製品 |
接続先製品 |
||
---|---|---|---|
製品名 |
設定 |
DataMagic Server |
DataMagic Server |
DataMagic Manager 暗号あり版 |
暗号化通信あり |
○ |
× |
暗号化通信なし |
○ |
○ |
|
DataMagic Manager 暗号なし版 |
- |
○ |
○ |
(凡例) |
||
○ |
: |
接続できる。 |
× |
: |
接続できない。 |
DataMagic Manager暗号なし版からDataMagic Server暗号あり版への接続は許可されており、管理情報などが参照できます。そのため、暗号なし版と暗号あり版を混在させてシステムを運用するようなケースでは、業務グループによるユーザ権限を設定し、情報が参照されないようにして運用してください。