導入事例

ASP方式の外食産業向け統合店舗経営システムで、多種多様なPOSデータを集め、他システムへつなぐハブとして「DataSpider」を採用
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ASP方式の外食産業向け統合店舗経営システムで、多種多様なPOSデータを集め、他システムへつなぐハブとして「DataSpider」を採用

NECインフロンティア(旧日通工)は、1918年(大正7年)に創業し、電気通信機器や部品の開発、製造販売からスタートしました。2001年6月には、日本電気株式会社のキーテレホン(事業所用電話システム)、およびPOS(販売時点情報管理)端末事業と統合し、NECインフロンティア株式会社として新しいスタートを切りました。

キーテレフォンシステム、POSシステムおよび各種ソリューションの実現に必要な業務用専用端末の3つを事業の柱とし、人に優しく最適なIP/WEB対応の端末機器を開発・生産・販売しています。

NECインフロンティア株式会社

本社 東京都千代田区神田司町2-3(東京本社)
創立 1918年2月8日
代表者 代表取締役 社長 木内 和宣
資本金 103億3千1百万円
売上高 1,082億円(2005年3月期連結)
従業員数 3,292人(2005年3月末連結)
事業所数 52(国内支社:8、国内支店:42、海外駐在員事務所:2)
Webサイト http://www.necinfrontia.co.jp/

記載の担当部署は、取材時の組織名です。
記事の内容は、旧アプレッソによる取材時のものとなっております。

異なる機種のPOSシステムのデータを、効率良く集め、高速変換できる仕組みが必要だった

NECインフロンティアは、外食産業向けPOSに高いシェアを持つNECグループの企業です。同社では、このたび発表した外食産業向けの統合経営システム「FoodFrontia Pro(フードフロンティア・プロ)」に、アプレッソの「DataSpider Servista Advanced Server Package」(以下DataSpider」)を採用しました。

NECインフロンティア株式会社
国内営業事業本部
販売推進本部
POS販売推進部部長
齋藤 弘徳 氏

すでに同社では外食チェーン向けにPOSデータを集め販売管理を行う「WeRAb(ウィラブ)」というASPサービスを行っていますが、今回発表した「FoodFrontia Pro」は、販売管理だけでなく、従業員の勤怠管理、商品管理、経費管理などの、外食店舗経営の一切を統合的に管理できるシステムです。1店から20~30店くらいまではASPサービスを、300店くらいまでの中規模チェーンには自社サーバ導入型と、規模の大小に応じたソリューションを用意しています。

NECインフロンティア国内営業事業本部販売推進本部POS販売推進部部長の齋藤弘徳氏は、次のように「DataSpider」導入の背景を語ってくれました。

「店舗経営では、最終的に店舗の利益が見えないとなりません。ところが外食産業は今まで、POS、本部の基幹システム、勤怠管理と、別々のメーカーのシステムを導入することが多かったのです。連携が取れているところの方が少ないのが実態ではないでしょうか。そこを一気通貫できるようにするのが「FoodFrontia Pro」の狙いであり、そのためには複数のアプリケーションでデータを連携する必要があったのです。また、POSシステムも年々新しい機種が発売され、たとえ同じNECインフロンティア製の機種であっても、そのデータの構造には若干の違いがあります。これら異なる機種間の多様なデータをサーバにいかに効率良く集めるのか、というのも開発の大きな課題でした」

つまり、

  • 多種多様なPOSデータを集め
  • 高速で確実に
  • 集めたデータを他のアプリケーションに連携する

ことが、必要とされていたわけです。販売管理に限定していた「WeRAb」の守備範囲を拡げ、業者への発注や従業員の勤怠、さらにはレシピ管理などにも広げるためには、高速に確実に「データをつなぐ」技術が必要だったのです。

3カ月後に迫っていたカットオーバー
サービス開始後を考えても「DataSpider」しかなかった

「DataSpider」は、この統合システムの中で、「HUB管理システム」として使われています。POSとのデータのやり取りをつかさどる「集配信管理」と、POSのマスタや業者への発注を含めた「統合マスタ管理」、勤怠や発注など店舗業務のアプリケーション「FoodFrontia」などのアプリケーションを「つなぐ」役割を果たします。

「従来のPOSは閉店後に精算後のその日のデータが上がってきて、一律にバッチ処理していたのに対して、これから発売される最新のPOSは、リアルタイムでデータが上がってくるように進化してきます。当然、リアルタイムの膨大なデータを、スピーディにデータ変換できる機能が不可欠です。そうした環境を考えると、「HUB管理システム」を個別に立ち上げる必要性があると考えました。そのエンジンとして「DataSpider」を活用しています」(齋藤氏)

最初は「HUB管理システム」を手作りしようという構想もあったそうです。しかし、納期が3カ月後に迫っていたこと。さらに、顧客ごとに異なる基幹システムに対応してカスタマイズしなければならないことなどを考え、開発コスト的にも、サービス開始後の運用面を考えても、「DataSpider」を採用した方が、メリットが大きいだろうという結論に至ったそうです。

新バージョン「DataSpider Servista」のパフォーマンス、開発生産性に満足

株式会社コンピュータシステム研究所
システムソリューション部
角地 正次 氏

「FoodFrontia Pro」の開発部隊には、30人ほどが参加しました。その中で、「HUB管理システム」の開発にあたったのは、NECインフロンティアの関連会社である株式会社コンピュータシステム研究所です。システムソリューション部の角地正次氏は、開発者としての立場から、「DataSpider」を次のように評価しています。

「昨年10月、に「DataSpider」の体験セミナーを受け、我々が考えていたことが効率的にできることを直感しました。年内に評価版を頂いて開発に着手したのですが、正直に言うと、ちょっと癖があるなと感じました。元々プログラムを書いていたので、アイコンを置いて、処理フローを結んでいくという「DataSpider」のやり方に、慣れるのに苦労しました。今から考えると、これこそが「DataSpider」の最大の特長だったのに…」

ノンプログラミングでデータ連携を可能にする「DataSpider」は、ビジュアルでフローを確認することができます。1つ1つのスクリプトを記述するより正確で、ミスする可能性も少なくなります。それがひいては、短期間での開発、コスト削減にもつながっていきます。

「開発の途中から、新バージョンの「DataSpider Servista」を利用し始めました。パフォーマンスがずいぶんよくなりましたね。店舗から上がってくる膨大なデータを同時に処理しても、これなら安心です。もし「DataSpider」を使っていなかったら…、きっとカットオーバーに間に合わなかったしょう…(笑)」(角地氏)

現在、「DataSpider」を利用する「HUB管理システム」の開発に携わっているのは、角地氏を含め2名だそうです。しかし、今後、ASPサービス利用する店舗が増えるに従って開発するスタッフが増員されることでしょう。また、大中規模の顧客に対してはASPではなく、専用システムを開発するというニーズもでてきます。こうした際にも、ノンプログラミングで開発できる「DataSpider」であれば、開発スタッフが習熟するための期間が短期間ですむとともに、品質の標準化が可能になるのです。

保守センターや物流センターとの連携など、「DataSpider」でさらなる「つなぐ」ニーズに対応

「FoodFrontia Pro」は、飲食業の統合システムです。現在のシステム構成だけではなく、今後さまざまなシステム拡張や機能拡張が予定されています。

「「DataSpider」のシステム管理の機能を使って、保守センターとの連携を図りたいと構想しています。イレギュラーなデータファイルが「HUB管理システム」に上がってきた時に、アラートを出せるようにしたいです」(角地氏)とのことです。

保守センターだけでなく、「DataSpider」で、物流センターのシステムやグループウェアとつなぐことで、さらなる業務の効率化や必要なデータの可視化が実現できるはずです。

「現在行われているサービス「WeRAb」のユーザー数は約40社、店舗数にして300店舗ほどです。それらのお客様を「FoodFrontia Pro」に移行していただくとともに、新たなお客様も開拓して、一気に2000店舗を目指していきます。そのためには「DataSpider」による効率的な開発が欠かすことができません」(齋藤氏)

「DataSpider」を活用したNECインフロンティアの「FoodFrontia Pro」による統合システムが、外食産業の経営効率化、経営情報の可視化に貢献するに違いありません。

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