導入事例

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  • DataSpider Servista

複雑化した業務システムをオープンシステムに移行。マスター連携・統合を「DataSpider Servista」で実現

株式会社ヤクルト本社では1930年の創業以来、人の健康に役立つ乳酸菌を活用した飲料菌飲料の製造・販売をはじめとして、化粧品事業、抗がん剤などの医薬品事業を展開しています。特に近年は特定保健用食品などの保健機能食品の開発・製造、販売に注力しています。

株式会社ヤクルト本社

本社 東京都港区東新橋1丁目1番19号
設立 昭和30年(1955年)
社長 代表取締役社長 堀 澄也
資本金 311億1,765万円
売上高 2,677億700万円(平成18年3月期)
従業員数 2,835名
※出向者、常勤嘱託363名(出向304名+常勤嘱託59名)を含む(2006年3月末日現在)
事業所数 169(研究所、工場、販売会社、子会社工場含む)
Webサイト http://www.yakult.co.jp/

記載の担当部署は、取材時の組織名です。
記事の内容は、旧アプレッソによる取材時のものとなっております。

基幹システムの再構築プロジェクトが始動

株式会社ヤクルト本社(以下、ヤクルト本社)では、日本全国と海外26の地域で乳酸菌飲料などの商品を販売しています。「ヤクルト400」をはじめとする乳酸菌飲料は全世界で毎日2,500万本も愛飲されています。国内事業の生産・販売・流通のネットワークをヤクルト本社の基幹システムが支えています。

経営環境の変化と業務処理プロセス変化・複雑化への対応力の向上 ― これが、20年前からメインフレームシステムを自社開発して運用してきたヤクルト本社基幹システムの課題でした。この課題解決を目指し、平成14年秋から基幹システムをUNIXへダウンサイジングして再構築する計画が立ち上がりました。これについて情報システム部 小出亮悟氏は、次のように振り返ります。

「それまでの業務システムは、当社で長年にわたり作り込まれたもので、データ源泉の複数化によりデータフローの複雑化が顕著になり、システムの一部を直そうとするときの影響範囲の特定が難しくなってきました。例えば、通常1、2時間で終わるべき調査だけで2、3日かかるようになってしまい、再構築の必要性を感じていました」

ヤクルト本社では、平成16年1月に基幹システムの再構築に向け、会計、生産管理、販売物流、人事給与などに携わる各部門が一斉に動き出し、本格的な再構築プロジェクトをスタートさせました。当初は、統合パッケージによるダウンサイジングも考えていましたが、システム利用部署と検討した結果、個別業務ごとに最適なパッケージを選択するBest-of-Breedのオープンシステムによる再構築を行うことになりました。

Best-of-Breed の再構築による新たな課題の浮上、そしてマスター統合のシステムへ

メインフレームでは、各サブシステムが利用するマスターが一元管理されていました。一方、各部門の業務に最適なパッケージを採用した新システムでは、個別システムごとにマスターを用意する必要があることから、マスター登録の重複による整合性の維持負担、部門ごとに管理担当者が必要、といった業務効率を悪化させる危惧が存在していました。

そこで、各パッケージが保有するマスターをマスターDBから連携させる“統合マスターシステム”の検討が始まり、ヤクルト本社と株式会社CSKシステムズ(以下、CSKシステムズ)で開発工数をシェアしてシステムを構築することに決まりました。システム開発に充てられる期間は約3ヶ月。短期開発という大きな課題を抱えた出発です。

統合マスター短期開発を目指し、EAIツールとして「DataSpider Servista」を採用

CSKシステムズの当初の提案に対して、システムを手作りで作り上げることに疑問を感じた情報システム部 小出氏は、CSKシステムズと共に、短期開発に役立つと思われる各社のツールを評価し、「DataSpider Servista」の導入を決定します。

「開発工数の削減を期待できるツールを使用することで短期開発を実現しようと考え、以前から、使い勝手がよく値段も手頃な「DataSpider Servista」の存在に着目していました。また、将来にわたって、GUIベースでの開発技術を社内に蓄積して再利用が可能である点も、重要な判断基準でした。結果としても、今回の統合マスター開発には外せない製品でした」(小出氏)

CSKシステムズにとっては、初めて使用するパッケージであるため、採用を決断するために障壁が存在したと言います。

「研修を受けた結果、「DataSpider Servista」の操作は簡単で概念も解りやすい製品だったため、標準化を上手く推進できれば生産性向上が見込めると判断し採用を決断しました」(CSKシステムズ 製薬・化学グループ 開発部 第一開発課 主査 高橋毅氏)

手作り開発に比べ約1/4の開発工数で開発完了

「DataSpider Servista」の導入が功を奏し、統合マスターシステムは3ヶ月という短い期間で全ての開発を終えます。この導入効果についてCSKシステムズ 製薬・化学グループ 開発部 第一開発課 主務 小石澤仁氏はこう説明します。

「生産効率の向上に関しては見込み以上のものがありました。検討段階の試算では、プログラミングによる手作り開発では60人日相当の開発を、「DataSpider Servista」では20人日と見積もっていました。ところが、実際にかかった工数は14.5人日で、当初の手作り開発の1/4で終了しました」

想定した見積もりを超える大幅な工数短縮ができた理由を情報システム部 大濱氏は、次のように言います。

「ユーザーにとって、プログラムをコーディングしコマンドをたたく開発は、プログラマーのスキルに依存するため避けたい方法です。「DataSpider Servista」では、これらの行為がほとんど無く、GUIで開発することができました。誰にでも、スムーズに開発することができ、同じ作り方をすれば、誰が見ても解るシステムができました」

さらに、「DataSpider Servista」が純日本製であることも評価を得ています。外国製のツールでは何か問題が発生した際のフィードバックが遅くなることがあります。システム開発では、ソフトウェア内部に潜在する不具合がシステム障害を引き起こすケースもありますが、この点の対応についても、アプレッソ側の素早い対応で開発をスムーズに進めることができました。

開発を終了した現時点での、「統合マスターシステムの構築において、苦労した点は特になかった」(小出氏)というコメントは印象的です。

「DataSpider Servista」を標準ツールにして、蓄積したノウハウを今後の社内開発に活かす

ヤクルト本社では、今回の業務システムの構築で得た「DataSpider Servista」のノウハウを活かし、 今後も「DataSpider Servista」を使った試みを続けます。

「スキル保有者を3名に拡大しました。「DataSpider Servista」をチームの標準ツールにしたいと考えています。例えば、統計関係のデータコンバートです。これはあまりデータ量が多いと難しいのですが、取れる範囲で統計を取りたいですね。販社統計、出荷統計などに使えると思います。また、管理帳票などの追加、修正開発に使用したいとも考えています。外部のベンダーに依頼すると、結構な金額になるのですが、「DataSpiderServista」を使えば社内で内製することができ、コスト削減に繋がります。さらに、ユーザー情報のアカウント統合システムを構築して、シングルサインオンなどの利便性も享受したシステム構築を行う予定です」(小出氏)

販売サポート

  • SCSK株式会社

    SCSK株式会社

    プラットフォームソリューション事業部門
    ITエンジニアリング事業本部
    ミドルウェア部
    http://www.scsk.jp/product/common/dataspider/
    DataSpider Servistaの販売・開発およびDataSpider BPM、Thunderbusの販売
    • DataSpider Servista
    • DataSpider BPM
    • Thunderbus

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