導入事例

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  • DataSpider Servista

基幹系と各種周辺システムとの連携に DataSpiderを活用して開発効率を向上

「金融・証券業界におけるブランド・ブティックハウス」としての地位を確立しつつある証券会社、いちよし証券株式会社では、基幹系システムと各種の周辺システムとの間のデータ連携にDataSpiderを活用しています。DataSpiderの採用によって、短期間で効率的なシステム開発が可能になりました。多くのシステムが作られて同社の業務効率向上に役立っています。

いちよし証券株式会社

本社東京都中央区八丁堀2-14-1
創立1944年5月
Webサイトhttp://www.ichiyoshi.co.jp/

取材日 2008年11月
記載の担当部署は、取材時の組織名です。
記事の内容は、旧アプレッソによる取材時のものとなっております。

課題多様なデータ連携や基幹系周辺システムの開発効率を向上したかった

解決想定以上の短期間で開発を完了 IT統制の強化も容易になった

基幹系システムと周辺システムの連携を効率的に進めたい

中小型株を中心に扱い、個人投資家や、中堅企業、ベンチャー企業を主な顧客とし、長期間にわたる信頼関係作りを目指す証券会社、いちよし証券株式会社。定評あるリサーチ力をベースとして、部門間の緊密な連携を通じて各部門の能力を最大限に引き出すことで、大手証券会社にない強みを発揮しています。

いちよし証券では、2010年3月に向けた中期経営計画の中で、営業基盤の拡大や収支構造の改善促進といった戦略を掲げ、取り組んでいます。その施策の1つに、本社機能のスリム化を掲げ、バックオフィス業務の効率化を進めているところです。バックオフィス業務効率化のためには、基幹系システムと周辺の各システムとのデータ連携を強化することが欠かせません。基幹系システムからのデータを利用する周辺システムは、CRMやBIなど数多く存在しますが、そのデータ連携が完全ではなく、CSV形式で出力したものを手作業で変換するようなことも少なくなかったといいます。

同社システム部 IT戦略担当 課長の児玉吉郎氏は「私がこちらに移ってきたのは2年半ほど前のことですが、必要なデータは基幹系から夜間バッチで抽出し、それをAccessなどで各自が加工して使っていました。また、紙を使う場面もありました。これでは、個人のスキルによって業務効率が大きく違ってしまいますし、IT統制の上でも問題があるといえます」と語っています。

こうした作業を不要にするべく、システム部ではシステム間連携の自動化を進めています。その1つが、香港にある関連会社、一吉国際有限公司(通称、いちよし香港)への約定データ伝送自動化です。日本の証券市場で取引された結果を、いちよし香港を通じて香港の顧客に伝えるのに、これまではFAXを使っていました。これでは手間や時間を要するだけでなく、送信ミスなどのリスクも排除しきれません。その状況を改善すべく、基幹系からいちよし香港のシステムへのデータ連携を自動化することにしたのです。

使いやすく効率的な開発環境を備えたDataSpiderを採用

基幹系システムと周辺システムとのデータ連携を実現するための具体的な方法について、いちよし証券では、社内でも検討を進める一方、パートナー企業にも提案を求めていました。株式会社アシストが提案したのが、アプレッソのDataSpiderでした。

「DataSpiderは機能も申し分なく、コスト面でもがんばってくれていています。さらにアシストによる技術的サポートも期待できることから、採用を決めました」と児玉氏は言います。

2007年秋頃、この提案内容を採用することが決定され、アシストとともに株式会社SYUNONが開発に参加することになりました。SYUNON代表取締役の種田周二氏はDataSpiderでの開発の効率性を高く評価しています。

「私もこれまで、いろいろな環境で開発を手掛けてきましたが、DataSpiderはアイコンベースで、そのプロパティの操作などで作り上げていく仕組みになっていて、生産性は高いと感じます。デバッグも、開発環境の上で動かしながら作業できて便利です」

種田氏のみならず、DataSpiderでの開発に携わっている人たちは、その使い勝手を高く評価しています。いちよし証券 システム部 開発課 係長の山内光秀氏は、こう語っています。

「作り方に癖はあるが、慣れると使いやすいですね。やっていて面白いと感じます。今までは、.NETなどの開発環境でコーディングをしてきましたが、DataSpiderはそれをアイコンの操作だけで実現できます。工数は半分くらいに減っており、非常に効率が良いことがわかります」

また、今回の提案にも関わったアシスト 西日本支社 情報活用技術部 課長の直木聡氏は、次のように説明しています。

「データソースやプラットフォームを全く意識せずに使えるのが、DataSpiderの良さです。このことは、今回のシステムにはあまり関係ありませんが、今後の活用の幅も広がります。また、GUIベースの開発環境でありながら、細かな部分に手が届く機能を備えているのも特徴です」

予想以上の短期間で大きな不具合もなく開発を完了

種田氏や山内氏が開発効率の良さを大きなメリットとして挙げているように、今回のシステム開発では事前の予想以上に早く開発が進みました。

「いちよし香港のユーザーと打ち合わせを行い、香港側の要件を詰めたのが1月末頃で、それから2月末頃までが実作業でしたから、厳密には約1カ月半ですね。アシストはミスのない高い品質のプログラミングをしてくれまして、仕様違いが原因のものを除けば不具合はありませんでしたから、そのスキルの高さにも驚きました。また、迅速なサポートにも助けられています」(種田氏)

こうして完成したシステムは当初、仮想サーバ上で運用されていましたが、4月にはFTサーバへと移行しています。業務上、停止が許されないシステムであり、安定稼働を重視したのです。

「DataSpider自体の動作は安定しており、その信頼性に問題はないと考えています。他社での活用実績でも、しばしばミッションクリティカルなところで使われているので、最初から心配はしていませんでした」と児玉氏は言います。

山内氏も、「今のところ、DataSpiderが止まったことはありません。むしろ個人的には、もうちょっと落ちるかもしれないと思っていましたが、良い意味で予想が外れました」と語っています。

経営計画の「本社機能スリム化」に貢献。IT統制上のメリットも期待される

システム構築の成果としては、FAX送信作業が必要なくなったことによる省力化、紙消費の削減、そして人的ミスなどのリスクを排除できるようになったことなどが挙げられます。

「香港へ転送しなければならない約定の件数は、かなりあります。だいたい数百件くらいでしょうか。作業全体としては、1人減らせるくらいになると思いますね」(児玉氏)まさに、経営計画に挙げられている「本社業務のスリム化」の一助となったといえるでしょう。

また、CRMシステムとの接続部分でも、コールセンターで使うデータの受け渡しにDataSpiderを使っているそうです。基幹系からCRMへ送られるデータは、1レコードあたりは大きくないものの、全部で数十万件にも及ぶため、相当な容量になります。以前はファイル転送でデータを受け渡しており、かなりの時間を要した上に手間がかかっていたということです。それを今では、DBに直接アクセスして書き換えるようにしました。

「ただし、CRM側の仕様から、毎回全部新しく送っています。それでもDataSpiderは処理が早く、1時間もかかりません」と児玉氏は言います。しかも、この所要時間は他のバッチの処理待ちも含めてのもので、書き込みだけの時間なら10分程度で済むとのことです。さらに今後は、アカウント管理などにもDataSpiderを活用していこうと検討を進めているそうです。

「基幹システム周辺にシステムが乱立しているため、アカウント管理も大変です。その連携にDataSpiderを活用できないかと考えています。システム化することで人的ミスの軽減にもつながると思います」(児玉氏)また、各システムからのアクセスログなどを監査で活用する際、それらを収集して統合するためにも、DataSpiderが役立つのではないかと期待しているとのことです。

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