導入事例

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DataSpiderで基幹システムデータ連携基盤を再構築、JP1との組み合わせでシステム運用効率化を最大限に

1970年設立、多彩な事業を手掛ける独立系IT企業の富士ソフト株式会社では、会計・販売・勤怠管理などの既存各基幹システムの良さを活かした上でシス テムの全体最適化を果たすという面倒な課題を抱えていました。

ここで同社の眼に留まったのが、相互に影響しあう各システムの稼働状況を監視する「JP1」と、システム間データ連携を容易に実現する DataSpiderを組み合わせた利用でした。このレポートでは、富士ソフト株式会社が抱えていた課題に対してどのような点に着眼し、 DataSpiderを活用したのかインタビューを中心に報告します。

富士ソフト株式会社

本社神奈川県横浜市中区桜木町1-1
Webサイトhttp://www.fsi.co.jp/

取材日 2010年2月
記載の担当部署は、取材時の組織名です。
記事の内容は、旧アプレッソによる取材時のものとなっております。

課題基幹系各システムの連携に要する負担を軽減する必要があった

解決柔軟なシステム連携を実現し、運用はもちろん業務の効率化も実現

富士ソフト株式会社の事業領域と基幹システム解決課題

1970年設立の独立系IT企業である富士ソフト株式会社。同社は、「ソフトのものづくり」を事業コンセプトとして、組込系ソフト開発から業務システム開発・構築、アウトソーシング、パッケージソフトまで、ソフトウェアを中心に幅広い分野で事業を展開してきました。また、映像配信やデジタルリビングといったコンシューマー・生産・物流・交通など社会インフラやセキュリティ、医療など多彩なソリューション/サービスを手掛けています。

最近では、クラウドコンピューティング事業の推進、自立型二足歩行ロボット「PALRO」(パルロ)の商品化や再生医療分野などへの進出も行っています。同社のこの多彩な事業を支えるさまざまな基幹系システムの運用効率が、ビジネス領域の拡大に伴って課題となってきていました。具体的には、会計や販売管理、勤怠管理、経費管理などといった、それぞれの業務要件に合わせて個別最適化された各システムの連携部分に課題があったのです。システム間連携の手順が統一されておらず、さまざまな問題を生じていました。

各業務に特化したシステムをDataSpiderで上手に連携させ基幹系を再構築

「システムは部分最適を追求した結果としてプラットフォームは不統一、相互の連携はスパゲッティ状態になっていました。単純なシステム拡張も難しく、近い将来に運用が破綻するかもしれないという危惧を感じていました。夜間バッチには手動処理もあるので、夜間オペレータも必須でした」と総合管理部 副部長の山岡寛典氏は以前の状況を語っています。こうした課題を解決すべく、3年ほど前から基幹システムの再構築プロジェクトが進められています。

各システムの再構築をひとつひとつ進め、同時にシステム間連携の見直しを図り、基幹系全体としての運用効率や業務効率を高めていこうという方針です。このシステム間連携のハブに選ばれたのが『DataSpider』でした。総合管理部 情報システム室 開発チーム長の山嵜学氏は、選択の理由を次のように説明しています。「ちょうど、GUIで開発できる便利なETLツールが増えていた頃です。

その中で特に良かったのがDataSpiderでした。機能面では競合製品もありましたがコストとパフォーマンスの差で選びました。サーバには、NEC製のFTサーバを使用しています」なお、DataSpiderのデータ連携ジョブを管理するために、日立製作所の『JP1』も採用されています。「JP1はデータ連携だけでなくシステム全体のジョブ管理を担っています。このようなシステム間連携制御においては、ベストな組み合わせだと思います」と総合管理部 情報システム室の笹岡明光氏は言います。

開発工数を大幅削減、運用効率や業務効率も向上、そして接続の柔軟性も確保

笹岡氏は、DataSpiderのGUIツールによる開発に最初は戸惑ったといいますが、すぐにその開発効率の高いことに気付きました。

「DataSpiderなら開発経験がない事務系スタッフでも1~2日のトレーニングでデータ連携スクリプトを開発できますから、非常に効率的でした」効果は数字にも表れています。10個のシステムに対する連携機能の開発工数は、通常の手法で開発した場合の見積もりに比べて、合計10人月以上も削減でき、開発期間も1/3で済んだとのことです。もちろん、データ連携は完全に自動化され、以前は各システムに1人ずついた運用担当者の数が今では、DataSpisderとJP1に各1人ずつで済むようになり運用効率も向上しました。

そして、各システムに対する変更があっても、他のシステムに手を加えることなく、DataSpiderの連携ジョブだけを変更すれば済むような環境が実現したのです。「DataSpiderは、各システムのデータ形式や構造などの違いを吸収するバッファとなりますので、開発しながら連携をしていくのに適したツールです」と山嵜氏は言います。また、入力されたデータの内容を他システムのデータと比較して、問題があればその場で指摘する確認機能も、DataSpiderで実装しています。これにより業務効率も高まりました。

高いサポート品質が自社の業務にも好影響、ベンダーとしての期待感も

富士ソフトでは、このプロジェクトを通じて利用したアプレッソのサポート品質を高く評価しているそうです。「最初の応答も早く『絶対に応じてやるんだ』という意気込みを感じますし、コミュニケーションを大切にしてくれます」(笹岡氏)

山岡氏は、自社の業務にも良い影響を期待できるとしています。「サポートは、買って使ってみないと分からないところ。このサポート品質を見て、彼らもユーザーに接する際の手本としてくれることでしょう」富士ソフトはDataSpiderの販売代理店でもあり、DataSpiderを情報ハブとして用いたソリューション「FSBizTrust」も商品化しています。基幹システムから情報を収集し、業務プロセスの詳細なモニタリングを行う、経営改善や内部統制に役立つツールです。

このように、ITベンダーとしての同社のビジネスにも、DataSpiderが大きく関わっているのです。山岡氏はその期待感を語ってくれました。「多くの企業が、現実解として、システムではなくハブを中心とする形になってくるでしょう。DataSpiderは今後さらに重要な存在になってくるはずです。また、最近はクラウドサービスが注目を集めていますが、アプレッソからDataSpiderのクラウド対応がアナウンスされたので、そこにも期待しています」

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