導入事例

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  • DataSpider Servista

DataSpiderで定型レポート機能を短期開発 システム連携構築の効率化にも期待

創業100年以上の歴史を持つ機械メーカーであり、エンジニアリング企業である月島機械株式会社は、基幹システムから日常的に活用する予算管理のための定型レポート出力をする仕組みにDataSpiderを活用しています。

このレポート機能は基幹系Webシステムに組み込まれており、ユーザーが設定した条件に応じてデータを拾い出し画面が動的に切り替わるように、背後でDataSpiderが動いています。将来的には、基幹系システム内のデータ連携などにも活用を広げていく方針です。

月島機械株式会社

本社東京都中央区佃2-17-15
Webサイトhttp://www.tsk-g.co.jp/

取材日 2010年12月
記載の担当部署は、取材時の組織名です。
記事の内容は、旧アプレッソによる取材時のものとなっております。

課題BIツールを使わずに定型レポートを出力できるようにしたかった

解決出力メニューを基幹系Web画面に組み込みExcel 形式のレポートを手軽に作成、後加工の手間も削減

業務環境の変化へ迅速に対応できるシステム作りを心掛ける

月島機械株式会社は明治38(1905)年創業、長年の実績と高度な技術の蓄積を生かし、上下水道処理設備をはじめとする各種プラントのエンジニアリングや機械製造を手掛けています。環境への配慮から下水処理や焼却設備などに注目が集まる中、まさにそれらの分野を得意とする同社は、その高い技術を通じて社会に貢献しています。

月島機械では近年、社内の業務プロセス改善を行い、さらに基幹系システムを大幅に刷新し、2008年までには一連のシステムが稼働を開始しています。この基幹系システムに付随して、2010年5月からDataSpiderをベースとした予算管理レポート作成ツールが使われ始めました。今回構築されたレポート機能によってユーザーはWeb画面から手軽に定型レポートを出力できるようになり、従来から使用しているBIツールとあわせて日常の予算管理に活用しています。

基幹系システムのデータを使った予算管理レポートの作成に課題

「当社の基幹系システムは、製造工程を管理するプロジェクト管理システム(PMS)、会計や人事などを管理するERP、そして過去に蓄積してきた技術情報を効率的に活用するための技術ナレッジマネジメントシステムの3つの柱からなっています。2003年から全社的に進めてきた業務プロセス改善の一環として2005年から構築を進め、2008年までに順次稼働を開始してきました。今後5年~10年の安定化を目指しています。」と、管理本部 情報システム部の久保寺孝次部長は言います。

この基幹系システムのデータを日常的に活用する仕組みの一つに、予算管理レポートがあります。部門長や業務処理担当者が、自分たちの部門の予算がどのように推移しているかを最新のデータから確認し、迅速かつ的確に判断を下せるようにするためのものです。このレポートは、基幹系システムを更新する前から使っていたBIツールをレポート作成にも使っていましたが、いくつかの課題があったといいます。「このツールは、BIツールの中では使いやすい方なのですが、それでも相当なパワーユーザーでないと使いこなせていなかったのが実情です。さらにベンダーが買収されてサポート内容が大きく変わってしまったこともあって、他の仕組みを検討することにしました。」(久保寺氏)

Web画面と連動し基幹系DBからExcelレポートを出力、一連の機能をDataSpiderで実現

そこで採用されたのがDataSpiderです。基幹系Web画面に連動し、httpトリガーを受けて基幹系のデータベースからデータを抽出、レポートに加工してExcelファイルとして出力するまでの一連の機能を、全てDataSpiderで実現しています。「10年近く前からDataSpiderの価値は知っており、アシストからの提案を受けて即決しました。10年も続いているなら信頼できるだろう、という考えもあります。」と久保寺氏は言います。予算管理レポートには、月次や累計、発生伝票レベルのものまで、いくつもの種類があります。DataSpiderで実現したのは、それらのうちの定型のものです。構築の実作業はテスト期間も含め2カ月程度と短期間で完了し、2010年5月に稼働を開始しています。

開発を担当した管理本部 情報システム部 開発グループ 副主事の山崎晃一氏は、「予算管理レポートは財務コンテンツのメニューの一つとして組み込みました。その画面上で期間などの条件設定を行うのですが、背後ではDataSpiderが条件に応じて該当するデータを拾い出して画面を動的に書き換えています。特にチューニングは行っていませんが、長期間の詳細データを取得するような場合でも10秒程度とレスポンスは悪くなく、動的な処理にも問題ありません。」と説明しています。DataSpiderが出力する定型レポートはExcelファイル形式なので後加工する手間が減り、Web画面に表示されるメニューで詳細な条件設定が可能になっているため、多くのユーザーがBIツールを使わずに済むようになりました。

システム全体最適化のための相互連携の基盤としても活用を検討

ERP構築時のロジックを流用したり、整理されたテーブル構造を活用したこともあって、DataSpiderを使った今回のレポート機能は開発工数の大幅削減にも役立ちました。「特にテスト工数が大幅に減って、開発に要した工数は、全体でみればスクラッチ開発の1/4ほどで済んだのではないかと思います。」と山崎氏は言います。

また、構築内容を仕様書としてDataSpiderから出力できることも大きなポイントだと久保寺氏は評価しています。「IT統制のドキュメンテーションはもちろん、システム変更や障害時のトレースなどに欠かせませんが、できるだけ手を掛けずに行いたい部分でもあります。結果を仕様書としてきちんと出ることは、非常に助かりますね。」

月島機械では今後、DataSpiderをさらに活用していこうとしています。業務環境の変化への迅速な対応を続けつつも全体最適化を常に心掛ける同社では、システム内やシステム間のデータ連携が今後さらに重要となってくるからです。「ユーザーにとっては、人に依存することなく自分たちの手で自由にデータを活用できる環境を保持するために、ノンプログラミングで行えるデータ連携ツールが必要なのです。DataSpiderには、そういった目的で以前から注目していました。今後も引き続き、基本的なコンセプトを守り続けていただきたいですね。」(久保寺氏)

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