導入事例

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  • DataSpider Servista

携帯端末で投資情報管理システムに手軽にアクセスDataSpiderとmoconaviがセキュアで利便性高いシステムを実現

日本のベンチャーキャピタルの先駆けであり最大手でもある株式会社ジャフコでは、投資先の発掘から上場やM&Aま で一連の投資フローを管理する投資情報管理システムを外出先から利用できるようにするため、モバイルゲート ウェイを開発しました。このゲートウェイには株式会社レコモットの「moconavi」とDataSpiderが活用され、セキュアで高品質なシステムを短期間・低コストで構築するのに役立っています。

株式会社ジャフコ

本社東京都千代田区丸の内1-8-2
URLhttp://www.jafco.co.jp

取材日 2010年11月
記載の担当部署は、取材時の組織名です。
記事の内容は、旧アプレッソによる取材時のものとなっております。

課題企業内システムとの連携が可能なモバイル専用システムを開発するには費用がかかる

解決DataSpiderとmoconaviの2つのツールを活用し、開発コストの圧縮とセキュアで利便性の高いシステムを実現

外出先から投資情報管理システムへのモバイルアクセスを可能に

株式会社ジャフコは、「プライベート・エクイティを通じた価値創造」を経営理念に掲げ、ファンドの設立/運営から、ベンチャー企業をはじめとする未上場企業への投資、さらに投資先への経営支援まで幅広い事業を手掛けています。そうした投資先との接点を持つ投資運用部門では、投資先企業の発掘、投資後の支援などの一連の流れに対応した投資情報管理システムを使って、業務の効率化を図っています。投資情報管理システムには高いセキュリティが不可欠ですが、一方で外出先でも必要なときに必要な情報を閲覧することが求められていました。利便性とセキュリティを両立できる高い品質を実現しつつ、開発に要する期間やコストを抑えるため、レコモットの「moconavi-CRM」とDataSpiderを活用したモバイルゲートウェイが開発されました。

Webシステムを携帯端末に対応させる際の数多くの課題

投資情報管理システムは、ジャフコの投資関連業務を支援する基幹システムです。2001年、勘定系システムと同一環境上で稼働していた機能をオープン環境に移管する形で構築し、現在まで改良を加えながら使い続けています。このシステムは高いセキュリティが求められます。

一方で、投資検討対象の発掘段階で外交の合間に情報を確認したいといった、モバイルでの情報活用も現場からは求められていました。投資情報管理システムはPC利用を前提とした技術で構築しており、携帯端末に対応した仕組みを新規に構築することは可能ですが、プログラムの変更を伴うため大掛かりな開発になりがちです。「モバイルによる新しい仕組みをスクラッチで開発するとなれば、品質への不安が生じ、それを解消するためのテストが発生し、時間もコストも必要になります。」と、ジャフコ システム管理部 アシスタントマネージャーの横田将之氏は言います。「弊社はユーザ数も多くなく、システム開発への投資は社内承認の根拠となる投資対効果(ROI)の判断がシビアです。QCDの課題を克服しつつ、いかにしてモバイル機能を提供するかが大きな課題でした。」

モバイルへのデータ提供にDataSpider、画面にmoconavi、2つのパッケージを活用

モバイルでの情報活用を見据えて、以前から横田氏はパッケージの活用を考えていました。携帯端末アプリから企業内システムと連携でき、かつ端末上にデータを残さず、通信の暗号化も可能な製品として、株式会社レコモットの携帯端末用CRM連携ソリューション「moconavi-CRM」(以下moconavi)に注目していたそうです。そして、もう一つの課題が企業内システムとのデータ連携仕様の構築です。横田氏は、こう言います。

「以前モバイルサイトの開発を経験したことがありますが、このときは稼働済みのシステムから大半のビジネスロジックは流用できましたが、ユーザが閲覧するViewのプログラムの大半は携帯端末向けのView生成を行うベンダ向けにXMLへ書き換えました。今回とは要件や状況は異なりますが、当時Viewの作成にはXML仕様の調整からリリースまで相応の工数が必要となりました。そこで今回は、投資情報管理システムからモバイルへデータ提供する部分にデータ連携ツールを活用することを考えました。」いくつかの製品候補から選定の結果、選ばれたのがDataSpiderでした。「モバイルゲートウェイの開発には、DataSpiderとmoconaviこの2つのパッケージを使うのが最良の手段だと考えました。」(横田氏)

実質1.5カ月の短期間で開発・テストを完了、今後はシステム間のハブとして活用を検討

DataSpiderはブリッジとして、moconaviと投資情報管理システムの間を結ぶ役割を果たしています。具体的には、端末からmoconaviを通じてXMLリクエストを受け取って投資情報管理システムへのSQLを発行し、その返却パラメータを再びXMLにパッケージしてmoconaviに送り返す、といった機能を担っています。モバイルゲートウェイの開発プロジェクトは、約4カ月という短期間で完了しました。しかも、その大半は要件定義に費やしており、正味の開発はさらに短い期間だったといいます。「moconaviで表示パターン毎にXML定義が用意されているため、短期間での開発ができました。実質的には、開発に要したのは1カ月強です。今回のような組み合わせは、スクラッチ開発と比べるとQCD全てにおいて優れているといえるでしょう。」と横田氏は言います。

現在、完成したモバイルゲートウェイは、ジャフコの主に投資運用部門担当者に活用され、外出先での情報活用を進めているそうです。そして今後、横田氏はモバイルゲートウェイのさらなる機能強化だけでなく、DataSpiderを他の用途にも活用することを検討し始めています。「直近では、ファイル系やDB系アダプタの利用による、自社システムとSaaS間のノンプログラミング連携を検討しています。また、将来的には基幹システムを再構築する際のシステム間ハブとして活用することで、データ転送に必要なAPI開発を低減し、コスト圧縮が実現できると考えています。」(横田氏)

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